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4. 内覧会実施のポイント

医療機関の広告は基本的に厳しく規制されています。
その中で内覧会(見学会)は地域にクリニックの誕生を知らせ、存在を示すことができる数少ないチャンスのひとつです。
できれば開院前、もしくは開院直後には開催したいものです。ポイントとしては以下のようなものがあります。

内覧会で何を見てもらいたいか、何を知ってもらいたいかを明確にする

内覧会を開く目的として、新しいクリニックが開業するということはもちろん、それ以外にも目的を明確にしておくと、内覧会の効果をより大きくすることができます。
院長の人柄を知ってもらいたい、最新の医療設備を見てもらいたい、クリニックの診療に対する姿勢を知ってほしい、等々があろうかと思います。
そうした目的に沿って、見学ルートを考えるなど準備しておくことで、より効果的、効率的にクリニックを知ってもらうことができ、その後の口コミによる効果も期待できます。

来場者が来やすいスケジュールを設定し、
入りやすい雰囲気を作る

できれば多くの来場者が期待できる土・日、祝日に開催設定するのが望ましいでしょう。
当日は多くの関係者のみなさんもお祝いやお手伝いなどで来られることと思いますが、装いはスーツではなくカジュアルな格好で来ていただくことをお願いしておきましょう。
スーツ姿の人が多いと一般の人は入りにくくなってしまいます。スタッフや院長自身が笑顔で迎えるような、入りやすい雰囲気をつくりましょう。

事前にスタッフと打ち合わせをし、
来場者に気持ちよく帰ってもらう

来場者に気持ちよく見学していただき、帰っていただくためには、事前にスタッフと内覧会の目的や院長の思いなどを共有しておくとよいでしょう。
その際、当日の細かなことも決めておきましょう。
たとえばお祝いの品をいただいたときはスタッフが預からず、必ず院長が受け取る、というようなことです。小さなことでも不快感を与えないよう配慮することが大切です。

来訪者と積極的に交流し、
意見やニーズなども伺う

内覧会では積極的に地元の方々と交流し、いろいろなお話をしたいものです。
それにより、親近感を持ってもらうことが一つ、そしてどんな医療を求められているのかを感じ取ることが一つです。
意見やニーズを伺って、これまでその地域に足りなかった医療やサービスはどのようなものなのかがわかれば、それを日々の診療の参考にしていくことができます。

内覧会の実施にあたっては、多少予算はかかりますが、折り込みチラシやポスティングも併せて行って、内覧会の日時を広く認知できれば効果的です。
ホームページも検索できるようになっていれば、内覧会のお知らせを行うことができ、医院に対する信頼も高まります。

※当日、見学される方はお祝いのお花がどんな人から送られているかなどもチェックします。
 細かなところまで気を配っておくことが大切です。

※ちょっとした記念品を用意して配るのも良いでしょう。

※心療内科や精神科など、患者さん以外にはあまり目立ちたくない場合は、内覧会を実施しないという選択肢もあります。

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